健康

朝、起き上がるときに腰が痛い人へ。寝ているあいだに固まる理由と、腰に響きにくい起き上がり方

本記事はプロモーションを含みます。

朝、目は覚めているのに、起き上がるのがこわい。

体を起こした瞬間、腰がズキッとする。

少し動いているうちにラクになるけれど、毎朝これだと気が重いですよね。

起き上がりの腰の痛みは、寝ているあいだの「動かなさ」と関係していることがあります。

この記事では、朝の起き上がりで腰が痛む理由と、腰に響きにくい起き上がり方を整理していきます。

結論:いきなり起きない。布団の中でほぐしてから、横向きを通って起きる

先にお伝えしておきます。

朝の起き上がりで腰が痛むときは、いきなり上半身を起こさず、布団の中で体をほぐしてから、お腹に軽く力を入れて横向きを通って起きるのがおすすめです。

医師向けの専門誌で、ペインクリニックの医師は、朝の起きがけの腰痛は患者さんの訴えに多いものと書いています[1]。

夜のあいだ動かさないでいると、関節や靱帯、筋肉や筋膜が固まり、朝動かすときに痛むことが考えられると説明されています[1]。

固まった体を、いきなり大きく動かさない。

それだけでも、朝の一歩目が変わります。

先に知っておきたい、受診のサイン

脚やお尻、足の付け根のしびれ、発熱、胸の痛み、排尿のトラブル、思い当たる理由のない体重減少をともなう腰の痛みは、すぐに受診するよう勧められています[2]。

同じ専門誌の解説でも、内臓の病気が腰の痛みとして出ることがあり、その場合は専門の医療機関を受診すべきとされています[1]。

当てはまるときは、起き上がり方を工夫する前に医療機関に相談してください。

なぜ、起き上がるときに腰が痛むのか

夜のあいだ、体が固まっている

眠っているあいだは、起きているときほど体を動かしません。

その間に関節や筋肉が固まり、朝の最初の動きで痛みが出ると考えられています[1]。

「動き始めがいちばんつらい」という感覚は、ここから来ているのかもしれません。

腹筋で一気に起き上がっている

仰向けから、腹筋の力で上半身をまっすぐ起こす。

この動きは、固まった腰に一気に負担をかけます。

鍼灸師の解説では、お腹の奥の筋肉がうまく働かないと、腰に負荷がかかると説明されています[3]。

寝ているあいだ、寝返りが少ない

寝返りが少ないと、同じ場所に体重がかかり続けます。

朝のこわばりが強い人は、寝具が寝返りしにくいものになっていないかも見てみてください。

関連記事:寝返りが少ないと体が痛くなる?朝のこわばりと寝具の関係

仰向けで両膝を立て、足裏をベッドにつけている女性

起き上がる前に、まず両膝を立てます。

起き上がり方で、腰への響き方が変わる

起き上がり方腰への負担ポイント
仰向けから腹筋で一気に大きくなりやすい固まった腰をいきなり曲げる
反動をつけて起きる大きくなりやすい勢いで腰をひねる
横向きを通って、手で押して起きる分散しやすい腕と脚の重さも使う

朝の腰、こんなことはありませんか

セルフチェック

  • 起き上がる瞬間が、いちばん痛い
  • 少し動いていると、だんだんラクになる
  • 仰向けから腹筋で一気に起きている
  • 寝返りが少ないと言われる

当てはまるものが多いほど、寝ているあいだの固まりが関係している可能性があります。

布団の中でできる、起きる前のほぐし方

医師の解説では、朝起きたとき寝具の上で体を前後左右にゆっくり揺らしてほぐし、片方の膝を90度曲げて持ち上げ、そのまま外側に倒すストレッチが紹介されています[1]。

ただし、この解説を書いた医師自身も「はっきりとした根拠のない説明」と添えています[1]。

痛みが強くなる動きは、無理に続けないでください。

起きる前の3つのほぐし

  1. 小さく揺らす:仰向けのまま、体を前後左右にゆっくり揺らす
  2. 膝を倒す:片膝を曲げて持ち上げ、ゆっくり外側に倒す。反対側も
  3. 深く息をする:お腹がふくらむように、ゆっくり数回呼吸する

腰に響きにくい起き上がり方

鍼灸師の解説をもとに、お腹に軽く力を入れたまま起き上がる流れをまとめました[3]。

1

仰向けで両膝を立てる

2

おへその下を軽く引っ込めるようにして、お腹に軽く力を入れる

3

お腹の力をゆるめずに、膝と上半身を一緒に横へ倒して横向きになる

4

脚をベッドの端から下ろしながら、両手で押して上半身を起こす

5

座った姿勢で、ひと呼吸おいてから立ち上がる

同じ解説では、この姿勢がとれない、または痛みが出る場合はやめるよう書かれています[3]。

ベッドの端から脚を下ろし、手でベッドを押して体を起こした女性

脚をベッドの端から下ろし、手で押して起きると、腰を一気に曲げずにすみます。

整体師の目線で:起き上がりは「腰」より「お腹と脚」で

起き上がりがつらい人ほど、腰の力だけで起きようとしています。

でも、本当に頼りたいのはお腹と、脚の重さです。

脚をベッドの端から下ろすと、その重さで上半身が起きやすくなります。

腰は、ついてくるだけ。

そんなイメージで起きると、ずいぶん違うと思います。

ベッドの端に座り、両足を床につけて肩の力を抜いて呼吸する女性

座ったら、ひと呼吸。立ち上がるのはそれからで十分です。

関連記事:朝起きると腰が痛い。その原因、寝ている間の「姿勢」にあるかもしれません

寝る前にできる、朝のための準備

朝の起き上がりをラクにするには、夜のうちの準備も役に立ちます。

寝る前に、仰向けで両膝を立て、左右にゆっくり倒してみてください。

腰まわりがゆるんだ状態で眠りにつくと、朝の固まり方も少しやわらぐかもしれません。

寝具が柔らかすぎて体が沈み込み、寝返りしにくいときは、寝具も見直すタイミングです。

起きる時刻が決まっているなら、目覚ましを少し早めにかけて、布団の中でほぐす時間をつくっておく。

それだけで、朝の慌ただしさの中でも、腰をいたわる余裕が生まれます。

関連記事:仰向けで寝ると腰が痛い人へ。腰が浮く理由と、今夜からできる寝方の工夫

よくある失敗

よくある起き方起きやすいこと見直しのポイント
目覚ましと同時に跳ね起きる固まった腰に急な負担布団の中で少しほぐす
腹筋だけで起きる腰が丸まったまま力む横向きを通る
反動をつける腰をひねるゆっくり、手で押す
痛みを我慢して毎朝くり返す原因を見落とすしびれなどがあれば受診

時間帯別:朝の腰がつらい人の過ごし方

時間帯やること
寝る前仰向けで膝を立て、左右にゆっくり倒す
布団の中起きる前に、体を小さく揺らしてほぐす
起きるとき膝を立てて、横向きを通って起きる
朝のうち座ったらひと呼吸。急いで重いものを持たない

よくある質問

Q. マットレスは硬いほうがいいですか。

医師の解説では、柔らかいものより硬めのものにすることも一法とされています[1]。

ただ、硬すぎて体の一部に圧が集まるのも考えものです。

寝返りのしやすさも一緒に見てください。

関連記事:反り腰の人のマットレス選び。硬さで失敗しないための3つの基準

Q. 起き上がったあと、すぐ痛みが引くなら大丈夫ですか。

動いているうちにラクになるなら、固まりが関係していることが多いと思います。

ただ、痛みが日ごとに強くなる、しびれがあるといったときは医療機関に相談してください[2]。

Q. 寝る前のストレッチもしたほうがいいですか。

寝る前に腰まわりをゆるめておくのはよいと思います。

痛みが出ない範囲で、ゆっくり行ってください。

Q. 仰向けと横向き、どちらで寝るといいですか。

仰向けなら膝の下に小さな枕を、横向きなら膝の間に枕をはさむ方法が紹介されています[2]。

Q. ベッドではなく、床に布団を敷いて寝ています。

布団から起きるときも、流れは同じです。

膝を立てて横向きになり、四つ這いを通ってから立ち上がると、腰を一気に曲げずにすみます。

関連記事:横向きで寝ると腰が痛い人へ。上の脚が落ちて腰がねじれる理由と、膝の間にクッションをはさむ寝方

Q. 起き上がるときより、立ち上がるときに痛みます。

座った姿勢から立ち上がるときも、腰を一気に伸ばさないことが大切です。

両手を太ももに置き、脚の力で押すようにして、ゆっくり立ってみてください。

まとめ

朝の起き上がりで腰が痛むときは、いきなり上半身を起こさず、布団の中で体をほぐしてから、お腹に軽く力を入れて横向きを通って起きるのがおすすめです。

夜のあいだに固まった体は、ゆっくり起こしてあげるのがいちばんです。

明日の朝は、目覚ましが鳴ったら、まず膝を立てるところから始めてみてください。


出典

  1. 朝の腰痛への対処 - 日本医事新報(大瀬戸清茂・東京医科大学麻酔科臨床教授)
  2. How should you sleep if you have lower back pain? - Medical News Today(Deborah Weatherspoon, Ph.D., MSN 医学監修)
  3. 寝返り・起き上がりの痛みと体幹インナーマッスル - サライ.jp(川口陽海・鍼灸師)

-健康