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朝の光は何分浴びればいい?研究でわかってきた体内時計の整え方と、窓辺で首・背中をほどく朝の過ごし方

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「朝日を浴びるといい」と聞いて、カーテンを開けるようにはなった。

でも、何分くらい浴びればいいのかは、よく分からない。

朝日を浴びる時間と体内時計の関係、気になっている方も多いと思います。

夜なかなか寝つけない人ほど、朝の過ごし方がヒントになることがあります。

この記事では、厚生労働省の睡眠ガイドと研究報告をもとに、朝の光との付き合い方を整理していきます。

結論:「何分」より、起きてすぐ・外の明るい光・毎日同じ時刻

先にお伝えしておきます。

朝の光は、時間の長さより「起きてすぐ」「外の明るい光を」「毎日同じ時刻に」浴びることのほうが大切です。

浴びるタイミング

起床後すぐ

日中の光の明るさ

1,000ルクス以上

眠気がくる目安

約14時間後

厚生労働省の睡眠ガイドでは、起床後に朝日の強い光を浴びることで体内時計がリセットされ、睡眠と目覚めのリズムが整うとされています[1]。

こうした効果は、1,000ルクス以上の明るさの光を日中に浴びることで得られると書かれています[1]。

一方で、「何分浴びればいい」という決まった数字は、ガイドには書かれていません。

ここ、意外と知られていないところなんです。

なぜ朝の光が、夜の眠りに関わるのか

体内時計は、24時間より少し長い

私たちの体には、1日のリズムを刻む体内時計があります。

その周期は平均すると24時間10分前後で、24時間より少し長いことが分かっていると、e-ヘルスネットで解説されています[4]。

周期には個人差が大きく、24時間30分以上と長い人もいるそうです[4]。

毎日時刻を合わせないと、睡眠のリズムは少しずつ遅れていきます[3]。

朝の光は「早める」、夜の光は「遅らせる」

朝に浴びた光には体内時計の時刻を早める作用があり、夕方から深夜に浴びた光には遅らせる作用があるとされています[3]。

朝に光を浴びてから約14時間後あたりから、だんだん眠気を感じるように体内時計がセットされている、という解説もあります[5]。

7時に起きて光を浴びれば、21時ごろから眠くなっていく計算です。

日中の光で、夜のホルモンが変わるという報告

睡眠ガイドでは、日中に光を多く浴びると夜間のメラトニン(眠りを促すホルモン)の分泌が増え、寝つきが促されるとされています[1]。

日中に光をしっかり浴びていると、夜の照明の光による体内時計への影響が少なくなる、という報告も紹介されています[1]。

夜の眠りは、夜だけでつくられているわけではない。朝の光は、その日の夜の「眠くなる時刻」を決めるスイッチのようなものです。

関連記事:寝室の照明は何色で、どのくらいの明るさがいい?研究でわかってきた夜の光と、寝る前の首肩の整え方

「何分」の目安になる研究

では、どのくらいの時間、明るい光を浴びている人が多いのでしょうか。

高齢者192人(平均69.9歳)を対象に、手首につけた照度計で日中の光を測った研究があります[2]。

1,000ルクス以上の光を浴びていた時間は、中央値で72分でした[2]。

浴びた時間が37分の人と124分の人を比べると、夜のメラトニンの排泄量が約13%多かったと報告されています[2]。

ただし、これは高齢者を対象にした1本の研究です。

働く世代に同じ数字が当てはまるとは言い切れません。

「72分浴びなければ」と考えるより、朝から日中にかけて、外の光に当たる時間を少しでも増やす。

そのくらいの受け止め方がちょうどいいと思います。

朝の過ごし方、どこが違う?

朝の過ごし方目に入る光気にしたいこと
カーテンを閉めたまま、室内の照明で支度少ない体内時計の時刻合わせが弱くなりやすい
カーテンを開けて、部屋の中のほうを向いて過ごすやや少ない室内方向を見ていると時刻合わせには不十分とされています[5]
窓辺やベランダで、外のほうを向いて過ごす多い起きてすぐの数分から始めやすい
通勤・ゴミ出しなどで外を歩く多い毎日同じ時刻だとリズムがそろいやすい

e-ヘルスネットでは、起きたらまずカーテンを開けて自然の光を部屋に取り込むこと、歯みがきをしながらベランダに出て日光を浴びることが紹介されています[3][5]。

朝の窓辺でマグカップを持ち外の光を浴びる女性

起きたらまず窓辺へ。外のほうを向いて過ごすのがポイントです。

あなたの朝、光が足りている? セルフチェック

朝の光、足りているかもチェック

  • 起きてしばらく、カーテンを閉めたまま過ごしている
  • 平日と休日で、起きる時刻が2時間以上ちがう
  • 朝ごはんを食べないことが多い
  • 夜、布団に入っても目がさえている

当てはまる項目が多いほど、朝の過ごし方を見直す余地があるかもしれません。

睡眠ガイドでは、朝の日光浴と同じように、朝食も体内時計の調整に役立つとされています[1]。

1週間ほど朝食を抜くと、体内時計が遅寝・遅起きの方向にずれるという報告も紹介されています[1]。

就寝・起床の時刻を規則正しくすると、目に入る光のタイミングも規則正しくなる、という解説もあります[3]。

朝の窓辺で和朝食をとる手元

朝の光と朝ごはん。どちらも体内時計の時刻合わせに関わるとされています。

整体師の視点:窓辺の数分で、首・背中のこわばりもほどく

朝起きたとき、首や背中がこわばっている。

そういう方、多いんですよね。

寝ている間は、同じ姿勢が続きやすい時間です。

起きてすぐスマホをのぞき込むと、こわばった首をさらに前に倒すことになります。

せっかく窓辺に立つなら、光を浴びながら体もほどいてしまいましょう。

1

起きたらカーテンを開け、窓辺で外のほうを向いて立つ(座っても大丈夫です)

2

両手を肩にのせ、ひじで大きな円を描くように肩を後ろへ5回まわす

窓辺の椅子で両手を肩にのせて肩をまわす女性
3

首をゆっくり右・左に倒し、こわばりの左右差を確かめる(痛みがあればやめる)

4

鼻からゆっくり吸って、口から長めに吐く呼吸を3回

5

スマホを見るのは、そのあと。胸の高さまで持ち上げて見る

朝の首の痛みが続く場合は、枕の高さや寝姿勢が関わっていることもあります。

関連記事:朝起きると首が痛い。それ、寝違えだけが原因じゃないかもしれません

毎朝同じところがこわばるなら、枕がへたって高さが変わっていないかも見てみてください。

関連記事:枕のへたりが首こりのサインかも。買い替えどきの見分け方と、高さが変わりにくい枕の選び方

よくある失敗

よくあるやり方起きやすいこと見直しのポイント
平日は早起き、休日は昼まで寝る体内時計が一気に遅れやすい[5]休日も起きる時刻を大きくずらさない
カーテンは開けるが、すぐ部屋の奥で支度目に入る光が少ない外のほうを向く数分をつくる
朝は光を浴びるが、夜は明るい部屋でスマホ夜の光で時刻が遅れる寝る前は照明を落とす
「何分」にこだわって続かない習慣にならないまずは毎朝同じ時刻に窓辺へ

e-ヘルスネットでは、子どもの例として、お昼近くまで寝坊すると体内時計が一気に遅れてしまうと解説されています[5]。

大人でも、休日の起きる時刻は平日から大きくずらさないほうがよさそうです。

時間帯別:光との付き合い方

時間帯見直したいこと
起きてすぐカーテンを開けて、窓辺で外のほうを向く。肩まわしと首のチェック
朝〜午前中寝つきが悪い人は、起床後から午前中に多めに光を浴びる[3]
昼昼休みに少し外を歩く。できるだけ日光を浴びる
夕方〜夜照明を暗めに、暖色系に。スマホの画面の明るさを落とす[3]
朝の並木道を歩く女性

通勤や買い物で外を歩く時間も、光を浴びる時間になります。

夜の入浴のタイミングも、寝つきに関わると報告されています。

関連記事:寝る前のお風呂は何時間前がいい?研究でわかってきた入浴のタイミングと、首肩をゆるめる夜の過ごし方

よくある質問

Q. 窓越しの光でもいいですか。

e-ヘルスネットでは、起きたらまずカーテンを開けて自然の光を部屋に取り込むことがすすめられています[3]。

ただ、部屋の中のほうを向いていると、時刻合わせには不十分とされています[5]。

窓越しなら、窓辺で外のほうを向いて過ごしてみてください。

Q. 曇りや雨の日は、どうすればいいですか。

天気ごとの具体的な数字は、今回確認した公的資料には書かれていませんでした。

天気に関係なく、起きる時刻をそろえて、窓辺で外のほうを向く習慣を続けるのがおすすめです。

Q. 早朝に目が覚めてしまうのですが、朝日を浴びたほうがいいですか。

睡眠ガイドでは、夕方に早く眠くなって困っている高齢の方は、早朝に日光を浴びると、さらに朝型が強まる可能性があり注意が必要とされています[1]。

早く目が覚めて困っている場合は、医療機関に相談してみてください。

Q. 目の病気で、強い光を避けるよう言われています。

医師の指示を優先してください。

睡眠ガイドでは、太陽の光を十分浴びられない場合、日中の室内での運動や、食事の時刻を一定にすることも、睡眠と目覚めのリズムの調整に役立つとされています[1]。

Q. 朝の光を浴びても、眠れない日が続きます。

眠れない状態が続く、日中の眠気で生活に支障があるといったときは、自己判断せず医療機関に相談してください。

寝ても疲れが残る人は、寝ている間の体の負担も見直してみてください。

関連記事:寝ても疲れが取れない人へ。睡眠時間より先に見直したい「寝ている間の体」

まとめ

朝の光は「何分」より、起きてすぐ、外の明るい光を、毎日同じ時刻に浴びることが大切です。

体内時計は24時間より少し長く、朝の光で毎日時刻を合わせています。

研究では、日中に明るい光を浴びる時間が長い人ほど、夜のメラトニンが多いという報告もあります。

でも、まずは数分で十分。

明日の朝、カーテンを開けて窓辺に立ち、肩を5回まわすところから始めてみてください。


出典

  1. 健康づくりのための睡眠ガイド2023 - 厚生労働省
  2. Obayashi K, et al. Positive effect of daylight exposure on nocturnal urinary melatonin excretion in the elderly: a cross-sectional analysis of the HEIJO-KYO study. J Clin Endocrinol Metab. 2012;97(11):4166-4173(PubMed)
  3. 快眠と生活習慣 - e-ヘルスネット(厚生労働省)
  4. 概日リズム睡眠・覚醒障害 - e-ヘルスネット(厚生労働省)
  5. こどもの睡眠 - e-ヘルスネット(厚生労働省)

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