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枕売り場に行くと、形の多さに迷いませんか。
平らなもの。
首元がもり上がった波型のもの。
真ん中がくぼんで、両サイドが高いもの。
首こりが気になる人ほど「どの形が首にいいんだろう」と考えてしまうもの。
この記事では、枕の形の違いを体の構造から整理して、首こりが気になる人が形を選ぶときの順番をまとめます。
結論:形は「首のカーブに沿うか」と「寝返りしやすいか」で選ぶ
先にお伝えしておきます。
枕の形に「首こりの人はこれ」という正解はなく、自分の首のカーブに沿って、寝返りのじゃまをしない形かどうかで選びます。
そして、形より先に決めたいのが高さです。
形を選ぶ前に押さえたい3つ
- 高さが先:形が合っていても、高さがずれていれば首は落ち着かない
- 寝返り:凹凸が強いと、寝返りのたびに首が引っかかることがある
- 寝る向き:仰向けが多いか、横向きが多いかで向く形が変わる
柔道整復師が監修した解説でも、大事なのは凹凸があるかないかではなく、自分の首のカーブにフィットしているかだとされています[1]。
枕の形は大きく3タイプ
3つの形の違いを比べる
市販の枕の形は、大きく分けると次の3つです。
| 形 | 特徴 | 向きやすい人 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|---|
| フラット(平ら) | 頭から首、背中までを一直線に支えやすい | 寝返りが多い人。どの向きでも寝る人 | 首のすき間が埋まる高さかを確かめる |
| 首元が高い(波型など) | 首の付け根のふくらみで首のカーブを支える | 仰向けが多く、首元のすき間が気になる人 | 凹凸が強いと寝返りで首が引っかかることも |
| 中央が低く、両サイドが高い | 仰向けは中央、横向きはサイドで高さを変えられる | 仰向けと横向きを行き来する人 | 中央とサイドの高さの差が自分の肩幅に合うか |
首元のふくらみが小さく、首のカーブをやさしく支えるタイプは相性がいい人も多いとされています[1]。
一方で、凹凸が強すぎる枕は寝返りのたびに首が引っかかる感覚が出ることがあり、基本はフラットな形をすすめる考え方もあります[1]。
仰向けでは、首の後ろにすき間が残っていないかを見ます
寝返りは一晩に30回ほど
健康な人でも、寝返りは一晩に30回ほど打っているとされています[2]。
睡眠専門の医師の解説では、枕の中央も両サイドも同じ高さにして、スムーズに寝返りできるようにする調整法も紹介されています[2]。
つまり、仰向けの一瞬だけを見て選ぶと、寝返りのたびに首が持ち上がったり落ちたりする形を選んでしまうことがあるんです。
寝返りと枕の関係は、こちらでも詳しく解説しています。
関連記事:寝返りすると枕から頭が落ちる人へ。朝、枕がずれている理由と、寝返りしても頭が乗ったままの枕の選び方
形より先に「高さ」を確かめる
合う高さには幅がある
枕の高さは、1〜6cmと幅があるとされています[2]。
体格で目安が変わるという解説もあります[1]。
女性・小柄・なで肩
2〜4cm
標準体型
4〜6cm
大柄・いかり肩
6〜9cm
上の目安は柔道整復師監修の解説によるものです[1]。
仰向けでは、首と背骨が一直線になり、顔がやや下を向く程度の角度(5度ほど)が目安とされています[1]。
横向きで寝つく人は、肩幅を考えて仰向けの高さに0〜1cmほど足すという目安もあります[2]。
首元が高い形でも、全体が高すぎればあごが引けすぎます。
フラットでも、低すぎれば首が反ります。
形の良し悪しより先に、高さのずれを疑ってみてください。
高さの測り方は、こちらの記事で手順にしています。
関連記事:枕の高さの測り方。仰向けは「首のすき間」、横向きは「肩の幅」で、自宅で合う高さを確かめる手順
今の枕が合っていないサイン
朝の様子からも、高さのずれは見当がつきます。
今の枕の形・高さを見直したいサイン
- 気づくと手を頭の下に入れて寝ている
- 朝起きると枕を外している
- 枕を二つ折りにしたり、立てて使ったりしている
- 寝返りのたびに首が引っかかる感じがある
- 横向きになると首が下に折れる感じがする
当てはまるものが多いほど、形より先に高さを見直したいサインです。
手を頭の下に入れる、枕を二つ折りにするのは枕が低いサイン。
知らないうちに枕を外しているのは、高すぎるサインとされています[2]。
横向きでは、鼻筋から胸の中央を通る線がまっすぐかを見ます
横向きでは、鼻筋から胸の中央を通る線がまっすぐ床と平行になっていれば、高さが合っている目安とされています[1]。
自宅でできる、形と高さのチェック手順
今の枕で、次の順番に確かめてみてください。
仰向けに寝て、首の後ろにすき間が残っていないかを手で確かめる
枕の中央を手のひらで軽く押し、ゆっくり跳ね返るかを見る

横向きになり、鼻筋と胸の中央が一直線かを家族に見てもらう
仰向けと横向きを何度か行き来して、首が引っかからないかを確かめる
合わないときは、たたんだタオルで高さを足し引きして、ちょうどいい高さを探す
手のひらで押したときにゆっくり跳ね返ってくる程度の弾力が、ひとつの目安とされています[1]。
硬さの選び方は、こちらで解説しています。
関連記事:首こりの枕、硬めと柔らかめどっちがいい?「沈んだあとの高さ」と寝返りで選ぶ硬さの基準
よくある失敗
| よくある選び方 | 起きやすいこと | 代わりにしたいこと |
|---|---|---|
| 「首こり向け」の言葉で形を決める | 高さが合わず、首が落ち着かない | 先に自分の高さを確かめる |
| 仰向けだけで試して買う | 横向きで首が折れる、寝返りで引っかかる | 横向きと寝返りでも試す |
| 凹凸が大きいほど首を支えると思う | 寝返りのたびに首が持ち上がる | 首元のふくらみは控えめなものから試す |
| 合わない枕を重ねて使う | 高すぎる、傾くなどのずれが出る | タオルで足し引きして高さを探す |
枕を重ねて使うことのリスクは、こちらにまとめています。
関連記事:枕を2つ重ねないと落ち着かない人へ。首への負担と、1つでちょうどいい高さに合わせる方法
時間帯別の過ごし方
枕を見直すあいだも、日中の首の使い方で朝の感じ方は変わります。
| 時間帯 | 見直したいこと |
|---|---|
| 朝 | 起きたときの向きと、首のつらさをメモしておく |
| 日中 | 画面をのぞき込む姿勢が続いたら、顔を上げて肩を回す |
| 夜 | 布団に入る前に、枕の位置を肩との距離でそろえる |
| 寝る前 | 仰向けと横向きを一度ずつ試して、首が落ち着く高さか確かめる |
形と高さを「合わせられる」枕という選択肢
形と高さの両方を自分で決めきれないときは、調整を前提にした枕を選ぶ方法もあります。
ここでは、形の考え方が異なる2つを紹介します。
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整体枕「THE MAKURA」(キュアレ)
- 三段構造で、硬めの2つの山が頭と肩を支える形
- 首の付け根から肩までが枕に乗る作り
- 幅は約58cmと広め。サイズは1つのみ
- 中材はゴムパイプ。1段目の中材を抜いて高さを調整できる
| 向いている人 | 合わない人 |
|---|---|
| 首元から肩まで支える形を試してみたい | 平らでやわらかい寝心地が好き(硬めの作り) |
| 寝返りで枕から頭が落ちやすく、幅の広さを重視したい | 合わなかったときに返品したい(都合による返品は対象外) |
| 店舗に通わず、自宅で少しずつ高さを合わせたい | 体に合わせて一から仕立ててほしい |
公式サイトによると、堅めの2つの山が頭部と肩を支え、首の付け根から肩までが枕に乗る構造とされています[3]。
サイズは幅58cm×奥行38.5cm×高さ5cmの1サイズで、一般的な枕の幅43cmに対して約60cmと案内されています[3]。
価格は39,600円(税込・送料込)で、お客様都合の返品は受け付けていません[3]。
高さは1段目の中材を抜いて調整する方法で、個人に合わせたカスタマイズは行っていないとされています[3]。
形は自分で決めきれない、相談しながら合わせたいという方は、店舗で仕立てる枕もあります。
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オーダーメイド枕「マイ枕」(眠りの専門店マイまくら)
- 店舗で仕立てて、その日に持ち帰れる(製作は約1時間が目安)
- 首元に綿が入っていて、肩の位置のタグに合わせて使う
- 高さ調整などのメンテナンスは永年無料
- 調整のときに、自宅の寝具や体の状況を聞いてもらえる
| 向いている人 | 合わない人 |
|---|---|
| 形や高さを自分で決めきれず、相談しながら決めたい | 近くに店舗がなく、通うのが難しい |
| 体型や寝具が変わっても、合わせ直して使いたい | 枕にかける予算をおさえたい(市販の枕より価格は高め) |
| 仰向けで寝る時間が長い | 店舗に出かけずに買いたい |
公式サイトのよくある質問では、首元に綿が入っていて、右肩・左肩のタグのとおりに仰向けで寝ると正しい位置になると案内されています[4]。
メンテナンスは永年無料で、高さ調整のときには自宅の寝具や体の状況を具体的に聞いてもらえるとされています[4]。
公式サイトのお仕立てギフト券は、レギュラーサイズが44,000円(税込)です[5]。
価格や内容は変わることがあるので、購入前に公式サイトで確認してください。
2つのタイプの違いは、こちらで詳しく比べています。
関連記事:ストレートネックの枕、オーダーメイドと「自分で調整できる枕」どっちがいい?選び方を比較
よくある質問
Q. 首こりがあるなら、首元が高い波型を選べばいいですか。
波型が合う人もいますが、全員ではありません。
首元のふくらみが自分の首のカーブに合っているか、寝返りで引っかからないかを確かめてから選んでください[1]。
Q. 仰向けと横向き、両方で寝ます。どんな形がいいですか。
中央が低く、両サイドが高い形は、両方の姿勢に合わせやすいとされています[1]。
両サイドの高さが自分の肩幅に合うかも確かめてください。
Q. 形の違う枕に替えたら、最初は首が落ち着きません。
新しい枕に慣れるまで1〜2週間かかる場合もあるとされています[1]。
3週間以上たっても痛みが続く、しびれが出るといった場合は、合っていない可能性が高いという目安があります[1]。
Q. 枕の形を変えれば、首こりはなくなりますか。
首こりには、日中の姿勢や体の使い方など、いくつもの要因が関わります。
枕は寝ているあいだの首の負担を見直す手段のひとつです。
痛みやしびれが続く、強くなる場合は、枕より先に医療機関に相談してください。
まとめ
枕の形は「首のカーブに沿うか」「寝返りしやすいか」で選び、その前に高さを確かめる。
波型、くぼみ、フラット。
どれにも向く人と、合わない人がいます。
「首こり向け」という言葉より、自分が仰向けと横向きのどちらで長く寝ているか。
そこから形を選ぶと、遠回りが少なくなります。